ヨナオシクス

まったり三十代フリーライター(ワープア)が色々なことを調べています。主なソースはWikipediaです。

シンギュラリティとネオラッダイト運動とユナボマー

前回、シンギュラリティについて書いた。

www.yonaosix.com

 

シンギュラリティについて調べていたら、

「ラッダイト運動」という単語を見つける。

 

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ラッダイト運動 - Wikipedia

 

産業革命時に機械によって雇用を奪われると考えた民衆が、機械を破壊するために蜂起した運動を指すらしい。

 

人間と機械の争い。

ターミネーターの元ネタがこんなところに。

 

労働者は「物質的な生産手段」ではなく、「社会的な搾取形態」を攻撃すべきだとした

 

共産主義の生みの親であるマルクスはラッダイト運動を批判したそうだ。

考え方はいいのになぜ失敗してしまったのだろうかとこれを見てふと思う。

 

そして、時が進んで現在のIT化が進む社会でも似たようなことが起こっていて、それが「ネオラッダイト運動」と呼ばれているらしい。

 

気になった部分を引用してみる。

 ビル・クリントン大統領の政権で労働長官を努めたロバート・ライシュは自著『勝者の代償』のなかで、情報技術の恩恵などにより個人が消費者として充実するほどに、逆に生産者・労働者としては不安定になる反比例的な問題点がニューエコノミー型経済には存在すると指摘。

 

頻繁なコスト削減・付加価値付与・技術革新などの連続するニューエコノミー型経済は、所得や雇用機会の格差による少数の勝者と多数の敗者を鮮明化しその二層化と敗者固定化を深め、かつ身分・資産・サービスなどが固定化されたオールドエコノミー型経済社会と異なり、その勝利(雇用機会や所得の確保)を一時的とせず維持するために、個人生活をさらに犠牲にして長時間低賃金の所得デフレ進行を受入れつつ働かねばならない中で、家庭やコミュニティが次第におざなりとなりついにはそれらさえも商業的価値観に基づいて外注化され選択されるようになる…

 

的を得た内容だと驚く。

 

「テクノロジーの進化によって消費生活は豊かになったものの、労働環境はあまり改善されず、家庭やコミュニテイの機能がどんどん商業へ外注されていく」

 

この「勝者の代償」は2002年出版のようだが指摘している点は今読んでもなるほどと思わせる。日本が米国を後追いしているため、タイムラグがあるだけの話なのかもしれないが。

 

余談だが「 ユナボマー」という懐かしい連続爆弾犯の名前を、なぜかシンギュラリティのwikiページで見つける。

 

セオドア・カジンスキー - Wikipedia

 

小学生くらいの頃にテレビのニュースで耳にした記憶があったが、やばい人もいるんだなあくらいの感覚でしかなかった。

 

どんな人間だったかは知らなかったので調べてみると、IQが160近くある天才で、ハーバード大学に16歳で入学し、25歳でバークレー助教に就任するなど、漫画の設定にありそうな嘘のような輝かしい経歴を持つ人物だと知る。

 

逮捕後も弁護士をつけず司法取引で収監されたため、未だに犯行動機が謎らしい。

 

そして、彼はシンギュラリティについてこんなことを言っているそうだ。

 

 ユナボマーと呼ばれたアメリカの連続爆弾魔セオドア・カジンスキーは、技術によって上流階級が簡単に人類の多くを抹殺できるようになるかもしれないと言う。一方、AIが作られなければ十分な技術革新の後で人類の大部分は家畜同然の状態になるだろうとも主張している。

 

天才の考えていることはよく分からないが、凡人には見えないものがなにか見えているのだろうか。

 

テクノロジーの進歩が止められないなら、ラッダイト運動よりベーシックインカムが欲しいな。

勝者の代償―ニューエコノミーの深淵と未来

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