ヨナオシクス

まったり三十代フリーライター(ワープア)が色々なことを調べています。主なソースはWikipediaです。

「26世紀青年」という一つの未来予想図

26世紀青年」という映画をご存知だろうか?

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どこかで聞いたことのあるようなタイトルだが、

原題は「idiocracy」である。

造語のようだが意訳するなら「白痴社会」となるのだろうか。

 

2006年に米国でなんのプロモーションも行われず、

少数の映画館でひっそりと公開されたそうだ。

なお、日本では劇場未公開だという。

 

ジャンルはコメディ映画で内容を簡単に説明すると、

平凡な軍人の男と売春婦が「冷凍装置で冬眠する」実験プロジェクトに選ばれる。

しかし、プロジェクトの途中でトラブルが起き二人はそのまま放置され、500年が経過する。

500年の間に知能指数の高いものが子作りをせず、逆に知能指数の低いものが子供をたくさん作った結果人類全体の知能指数が低くなってしまう。

平凡な知能指数を持つ二人は目覚めた未来の世界でインテリ扱いされ、様々なトラブルを解決していくといったものだ。

 

26世紀青年 - Wikipedia

 

コメディ映画であるものの、ところどころに現実世界とオーバーラップする部分がありホラー映画の要素も含んでいる。

 

  • 未来人の衣服には企業ロゴがところどころにプリントされている。
  • 拝金主義が蔓延している
  • 電解質はどんなものにでも効く」というキャッチコピーを盲信した未来人は農作物にも水ではなくスポーツドリンクを与えている。
  • プロレスラーでAV男優だった男が大統領になっている。
  • お尻を延々と映し続ける映画がアカデミー賞をとる
  • 知能が下がってしまったことで過去のテクノロジーの遺産を使いこなせない

 

インターネット上の広告を彷彿させるような描写、お金のことしか頭にない人々は2006年公開にも関わらず今の時代を先取りしているようだった。

 

「コラーゲンが入っているので美容にいい」というキャッチコピーが、油ギトギトでカロリーの多いとんこつラーメンに使われていたことを思い出す。

 

さらに、ドナルド・トランプが大統領に就任することをこの映画が予言していたと話題になったそうだ。

 

昔、テレビが普及しだした時代に大宅壮一という社会評論家が「一億総白痴化」を提唱していたそうだが、マスメディアと広告とテクノロジーの組み合わせが人間を脊椎反射的な反応で動く動物に変えていくことを予見していたのだろうか。

 

夏の暑さを和らげる怪談がわりに見るにはちょうどいい映画だと思う。

 

26世紀青年 (字幕版)

26世紀青年 (字幕版)