ヨナオシクス

まったり三十代フリーライター(ワープア)の活動日記です。お金と愛が不足しています。

投資家ジェシー・リバモアの残した「失敗」の意味

仮想通貨投資の話をちらほら飲み屋で聞くことがある。

 

バイナリーオプションやFXで「自由な生活が手に入る」と誰かを説得しているお兄さんをよくチェーン店のカフェで見かける。

 

チューリップや米など、

投資や投機に「一発逆転」の夢を見てしまうのは古今東西あることなのだろう。

 

余談だがゴールドラッシュの時代一番儲けたのは採掘者にスコップを売っていた業者だったそうだ。今はそれが仮想通貨のアフィリエイターに姿を変えたのだろうか。

 

自分が学生時代の頃、ちょうど日本はライブドアのITバブルに湧いていて、株でお金持ちになった人の話をネットで見て「働かなくてすむ」と甘い考えで興味を持ち口座を開いた。

 

本格的にやり始めたのは2008年頃だっただろうか。その当時は小泉政権でプチバブルの様相を見せており、ボーナスも結構出たのでビッグウェーブに乗ろうと始めたのだと思う。

 

すると不思議なことに「リーマンショック」が起こる。あまりポジションは持っていなかったが、ストップ安で売るに売れず画面の数字が真っ赤でキレイだった。ボーナスは半分程度まで減ったが、結果的にFXで全て消えた。おそらく才能がないのだろう。

 

その時の心境をはまさに「バナナウンコぱくぱくもぐもぐ」そのものだったと思う。

plasdick.blog.jp

 

当時、ジェイコム誤発注で20億近く設けた「BNF」という若い投資家がいた。大学生の時に貯めた160万を数百億にまで増やした事で話題となっていた。彼はリーマンショックでも儲けを出していたそうなので、そもそもセンスがあるんだろう。彼は空売りはしないらしい。

 

 テレビで見た彼の姿は、どこらへんにでもいそうな青年だった。お昼ご飯には眠くなるという理由でカップラーメンをすすり、服も安物で済ませているという。インタビューアーに対して「全然大したことはしていない」と自嘲気味に答えていてどこか寂しそうな人だと思った。

 

そのBNFが参考にしていた投資家に「ジェシー・リバモア」という人物がいると、ある日ネットで見たことがあり興味を持った。ネットの情報なので真偽は定かではない。

 

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ジェシー・リバモアは実在の人物だが20世紀初頭の好景気に湧いていた米国の投資家だった。巨万の富を築いては破綻することを繰り返す破天荒な人物で、一時はJPモルガンが頭を下げるくらいのポジションを抱えていたこともあるそうだ。

 

ノミ屋に相当するバゲットショップで得た僅かな種銭を元に巨万の富を築き、華やかな生活を謳歌したジェシーバモアとはどんな人物だったのか。自伝が出ているとのことだったので買って読んでみたことがあった。

 

投資に対する心構えが書かれており、「感情」がトレードには大敵のようなことも書かれていた。一流のトレーダーは感情を殺して、ロボットになることに徹する必要があるようだ。「あれが欲しい」「お金が入ったらこんな生活がしたい」「負けを取り戻さないと」などと夢想した時点で損失が拡大するのはよくわかる。

 

では、彼の最後はどうなったかといえば、ピストルで頭を撃ち抜いて自殺してしまう。「自分の人生は失敗だった」と記した遺書と共に。自殺当時5億円程度の資産は残っており、贅沢三昧の暮らしを続けて一時代を築いた人間が「失敗」とは言いすぎではないかとその真意をよく理解できなかった。

 

うつだったなど、様々な憶測があったそうだが一番の理由は「子育ての失敗」にあると分析したブログを読んで少しだけ納得がいく。

whisper-voice.tracisum.com

 

感情を殺すことができるトレーダーも自分の子供にはその感情を殺し続けられなかったということだろうか。ロボットに感情が芽生えたとき、「人の何千倍もお金を持ったにも関わらず、人並みの幸せが手に入らなかった」ことに絶望したのだろうか。

 

この本を読んで以来投資をすることはなくなった。

彼の言葉の真意が分かる日が来るのだろうか。

世紀の相場師ジェシー・リバモア (海外シリーズ)

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