ヨナオシクス

まったり三十代フリーライター(ワープア)の活動日記です。お金と愛が不足しています。

今の世の中のサバイバル方法

サバイバルには「生き残る」「生存する」という意味がある。

 

最近、さいとう・たかを氏の「サバイバル」を読んだ。内容は天変地異で破局的な状況に陥った日本で一人の少年が知恵を駆使して生き延びるものだった。

 

日々生活していると分からないが、現代人はとても恵まれた暮らしをしている。作品中にもあったが、鎌倉幕府の開祖でもある源頼朝は献上品の塩鮭を初めて食べて「こんな美味なものを食べたことがない」と述べたそうだ。

 

一国の主が感嘆の声をもって食べていた珍味が、近所のスーパーにあるお惣菜コーナーで半額でたたき売りされているのを見るとすごい得をした気分になる。

 

一日に一食食べれるかどうかの時代が長く続いたことを考えると、現代は本当に恵まれていると思う。さらに暗闇で猛獣に襲われることもなく、雨露をしのぐ家屋があり、病気になったら薬を安く手に入れることができる。

 

こんなに恵まれているのに、なぜ日本は年間自殺者が毎年数万人もでるのだろうか。

 

やはり自分自身三十数年生きていると身近に自殺の影が幾度も姿を表した。受験失敗による自殺、痴情のもつれから殺人未遂を起こした末の自殺、会社勤めに疲弊した結果の自殺など内容はハードなものだった。

 

「彼らはなぜもう少し粘らなかったのだろう」とよく思った。受験に失敗しても、会社に絶望してもどうせ死ぬのであればフリーターになってでも、もう少し悪あがきができたのではないかと思った。なにせ死なないのだから。殺人未遂は自首したら良かったのではないだろうか。

 

「フリーターになってまで生きたくない」と言われればそれまでだが、パチスロでもボーナス時に取りこぼしをしたら損をしたと思うのだから、生きることも取りこぼしを極力少なくした方がよいのではと個人的には思っている。

 

最終的に自殺する時期を伸ばすことになっただけだとしても、そのモラトリアムの間に一つや二つは何かいいことがあるだろうし。それで、もしかしたら人生が少しは好転する可能性だってあるかもしれない。

 

会社勤めを続けるからといって幸せが保証されている訳ではないし、家を買った途端に転勤を言い渡された人、家を建てた途端離婚した人、過労で死んだ人もいた。とはいえフリーターになると勤めることで保証されているもののありがたさも実感する。

 

地位や金や世間体も確かに大事だが、やはり死なない生き方を現代人はもっと進んで学んだ方がいいような気がする。あるかないか分からない遠い老後を悲観する前に、今死なないことの方が重要だと思う。

 

運が悪かったら脳の血管が破裂したり、車に轢かれて死んだりするのだから、死にたかったらそれまで先延ばしにすればいいだけの話だと思う。

 

現代のサバイバルは肉体的なものよりも精神的なものが問われるのだとつくづく思った。

 

 

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