ヨナオシクス

まったり三十代フリーライター(ワープア)が様々なことを調べています。主なソースはWikipediaとYoutubeです。

ドナルド・トランプという小さな頃から身近にいる存在

ドナルド・トランプアメリカ大統領に就任してからかれこれ数年経つという。

 

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選挙当時はキワモノ候補だったが、あれよあれよと当選して無謀とも思える公約を実際に実行しながら辞任せず続けている。

 

バック・トゥ・ザ・フューチャー2」の「ビフ」という悪役のモデルがドナルド・トランプだったというが、主人公のマーティがタイムトラベルした先が2015年だったので未来を予言していたと当時話題になっていた。

 

バック・トゥ・ザ・フューチャー2」が1989年公開だったというが、小さい頃リアルタイムで見ていた。あれから30年近く「悪の象徴」で居続けられるのはある意味すごい気がする。

 

ちなみに日本をバブルに誘ったプラザ合意の会場「プラザホテル」のオーナーであったとは初耳だった。

 

ドナルド・トランプについてどんな人物か気になって調べていたら、意外にも彼は「酒、タバコ、薬物」をやったことがないらしい。つまり、言動から酔っているように見えるが彼は素面だということだ。

 

一見愚かなように見えるが、本当に愚かな人間であればあそこまで巨大な富は築けないだろうし、幾度の破産から立ち直ることもできないだろう。そんなストレスを酒、タバコなしでやり過ごしてきた彼にその秘訣を本に書いてほしい。

 

それにドナルド・トランプは元々民主党支持者だったようだが、なぜ急に共和党に鞍替えしたのだろうか。共和党から出馬する方が選挙に勝ちやすいという計算があったからだという話もある。

 

つまり、彼は政治家ではなくやはり生粋のビジネスマンなのだと思う。

 

そういえば、大統領就任演説の際トランプの後に一番最初にスピーチをしたのが、ユダヤ教のラビだった気がする。その後に牧師、神父のスピーチが続いてアメリカはキリスト教徒の国というイメージがあったので少し驚きだった。親族とのつながりがあるのも理由なのだろうか。

 

メキシコの壁建設、中国への関税圧力と聞くとモンロー主義ブロック経済を連想してしまうが、これが後の世界大戦の引き金になったりして。

 

実は色々考えてやっていることを願いたいが、高齢で本当に耄碌してる可能性もあるんだろうなあ。

 

破滅に向かって

前回、マリリン・マンソンについて書いた。

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マリリン・マンソンはXのhideの前座をしたいとオファーを出したことがあるらしい。

 

Xは自分が小学生くらいの頃から今に至るまで現役で続けているのがすごいと思う。


友達のお兄さん世代がハマっていて、次第に友達連中もハマりだして洗脳のように毎日聴かされていたあの頃を思い出す。

 

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当時「破滅に向かって」というタイトルのXのライブビデオが友達の家にあって、子供心に救いがない名前だなと思った記憶がある。

 

その後未来を予言していたかのように、メンバーに次々と災難が降り掛かっていったので偶然とはいえ少し恐くなった。

 

懐古的な意味でXについて色々と調べていると、ボーカルのToshiが巻き込まれた「ホームオブハート」と呼ばれる団体との事件に目が止まる。

 

週刊誌などで目にしたことはあったが、あまり事件の内容については深く知ろうとは思わなかった。単なる詐欺事件だと思っていたが、団体の長であるMASAYAという人物が史上最年少で東証一部上場企業の役員を務めた経歴の持ち主だと知り興味が沸く。

 

バブル期にリゾート開発をしていたそうだが、彼が手がけた「プリシアリゾートヨロン」は今でも現存していてNMB48のPVでも使われたらしい。

 

そして、その後MASAYAはヒーリング・ミュージックに傾倒して歌手になる。

 

事件当時Toshiが結婚していた相手が「守谷香」というアイドル歌手だったそうだが、よくよく調べていくとキテレツ大百科のエンディングを歌っていたようだった。

 

リアルタイムで見たことがあるものだった。

なんか、無機質でちょっと怖い映像だった気はする。

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その守谷香がToshiをMASAYAに紹介するのだが、実は二人はグルで洗脳されてしまったToshiは数十億円近くあった資産を全て使われてしまう。


youtube上にたくさん動画が落ちていたが、その映像は生々しいものだった。


そういえば以前、吉田豪がラジオでToshiの人物像について話をしていて、過激な衣装や楽曲のイメージに反して「とてもいい人」で有名だと言っていた。


それに対してMASAYAという人物は映像上の清らかなイメージとは異なる人物だったようだ。

 

聖女で有名なマザーテレサも実は心に闇を抱えていたというような話を聞いたことがある。


変に心を清らかに保とうとすると歪みのようなものが発生して、却って精神衛生上よくないのではないかと最近考える。

 

結果的にToshiは洗脳が解け現役復帰したようだが、激しい曲を歌う声に昔のようなキレはなくなっていたように思えた。


ただ、ヒーリング系の歌を歌い続けた成果なのか、皮肉なことにバラードが以前に増してきれいな声で歌えるようになっていたような気がする。

 

Xの代表曲の中に「Art Of Life」という30分くらいの長さの曲があり、周りの友達がその目新しさに興奮していたなあ。


今思えば楽曲は要素の一つに過ぎなくて、彼らの人生そのものが総合芸術のようなものだったんだなと20数年越しの気づきがあった。時間が経たないと分からないことは世の中たくさんあるのだと思う。


一体、最後はどんな終わり方をするのだろうか。

洗脳 地獄の12年からの生還

洗脳 地獄の12年からの生還

 

 

ボーリング・フォー・コロンバインのマリリン・マンソンと素面。

前回、Jesus Camp(ジーザスキャンプ)という日本未公開の映画についての感想を書いた。

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すると、昔話題になった「Bowling For Columbine(ボーリングフォーコロンバイン)」という映画のことを思い出した。

 

アメリカの高校で起こった銃乱射事件を取り上げた、2002年公開のマイケルムーア監督が手がけたドキュメンタリー映画で、公開当時日本でも話題になっていた。

 

アメリカの銃社会とそれを支持する層の実態にフォーカスしたもので、恣意的な編集もところどころに散見されるがアメリカの異常な一面を上手に切り取ったいい映画だったと思う。

 

個人的にこの映画で一番記憶に残っている場面がミュージシャンの「マリリン・マンソン」がインタビューに答えているシーンだった。

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事件当時、マリリン・マンソンは悪魔的な衣装や、「アンチクライストスーパースター」といった彼の楽曲が持つ反キリスト的なイメージによって、アメリカ世論から叩かれていたようだった。

 

インタビューは数分と短かったが、それまで彼に抱いていた「やばくて変な人」というイメージを覆す冷静で理知的なものだった。

 

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途中白人男性が「マリリン・マンソンのライブに行く全ての人間が暴力的な行動に出るかといえばしないだろう。そして、レクサスのCMを見た全ての人間がレクサスを買うかといえば買わないだろう。しかし、少数の人間は買うよね」と事件に関してマリリン・マンソンを非難するスピーチをしている。

 

マリリン・マンソンは 「乱射事件当日にアメリカがコソボを大規模爆撃をしたのに誰も大統領が悪いとは言わないのはなぜか?」自身の活動内容から恐怖の象徴として叩かれやすいからで、大統領へ矛先が向く報道をメディアが行わないからだとも言及している。

 

洪水、エイズ、殺人等の凄惨なニュースが報道され、CMに切り替わると「コルゲート(歯磨き粉)を使わないと息が臭くて人が話してくれない」「にきびがあると女の子はヤラせてくれない」と恐怖によって人々に購買を促すキャンペーンが繰り広げられている。

 

問題の本質は「エンターテインメントの暴力性」と「銃規制」にあるがそれらは副次的な情報によって煙にまかれてしまうと彼は言う。

 

最後にコロンバインの人々に対してできる事があれば何をするのかという質問に対して、「彼らの話に耳を傾けるだろう。そして、それが誰もしなかったことだ」と答えてインタビューは終わる。

 

異形で恐怖の象徴であるとされる人物のコメントが比較的一番「素面」で、キラキラとした中に恐怖を織り交ぜるキャンペーン手法によって「酔っ払う」人々とのコントラストがなんともいえなかった。

 

マリリン・マンソンとはどんな人物なのか。元々はカトリックの学校に通っていたそうだが、その空気に合わなかったという。また、ジャーナリストとして活動していた時期もあるそうだ。中立的な視点はその当時に養われたのだろうか。

 

「Disposable Teens」という曲の中で「自分は本当の神を嫌ったことはないが、人の作った神は嫌いだ」という歌詞があるが、いいことを言うなと思う。

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とはいえ、彼がまともなのかといえばそれはまた別の話だろう。

 

この話をするといつも鳥山明が書いていた「Go Go Ackman」という漫画を思い出す。人をアヤメようとする悪魔よりも、それを止めようとする天使の方がたくさんの犠牲者を出すというものだった。久しぶりに読みたくなってくる。

 

この映画が公開された当時、インターネットはまだまだそこまで一般に普及してはいなかった。当時はテレビが主な情報源だったが、今では個人や企業が情報を発信できる時代になったので誰しもが簡単に天使にも悪魔にもなれる分、もっと事態が複雑になったのかもしれない。

 

善悪という「二元論」で物事を語ること自体がそもそもの問題で、どんな人間であれ個々の人間の中には天使と悪魔が共存している事実を容認できれば、少しはマシな世の中になるかもしれないな。

 

マソソソ・マソソソ

 

Jesus Camp(ジーザス・キャンプ)という映画

以前「26世紀青年」という日本未公開の映画について書いたことがあった。

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この映画について調べているうちに初めて「日本未公開」というジャンルの映画が結構あることを知った。なぜ未公開になるのかは興行的な問題などを含めて色々と事情があるのだろう。

 

前述した26世紀青年が思ったよりも面白かったため、他にはどのようなものがあるのだろうと調べていたら、「Jesus Camp」という映画を見つける。

 

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アメリカのキリスト教の一派である福音派(evangelical)の中でも過激なものをピックアップした2006年公開のドキュメンタリー映画だ。

 

福音派は全米で8000万人いるらしい。アメリカの人口が3億人であることを考えると、その多さを実感できる。また、アメリカ大統領選でよく話題になる「ティーパーティー」と呼ばれる政治グループの支持母体としても知られている。2006年はアメリカはまだブッシュ政権の時代でもある。

 

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トレーラーを見ていると、親の仇かというくらいハリーポッターが糾弾されていて「ハリーポッターに死を!」とまで言っている。一体ハリーポッターが何をしたのか。

 

そして、聖水をかけて牧師が子どもたちの手を清めているシーンでは、ネスレのペットボトルに入った水をジャブジャブ使うあたりにアメリカ人らしい雑さがあった。どこか、サウスパークのエピソードに出てきそうだった。

 

しかし、それ以外のシーンはドン引きする映像の連続であり、「これはジョークではなくマジでやっているんだな」と段々と事態が飲み込めてくる。牧師いわく「15歳以下の若い子供達」が布教のメインターゲットで彼らは聖なる戦いを担う戦士でもあるのだそうだ。

 

ただ、注意しておきたいのはあくまで過激なグループの一つをピックアップしている映画で、全てのキリスト教徒がこういう感じではないということだ。

 

この映画に興味を惹かれた理由として、10年近く前にアメリカへ行く機会があり実際に似たような福音派のイベントに誘われたことがあったからだ。

 

ここまで激しいものではなかったが、カリスマ牧師が大勢の観客の前で演説しているサマーキャンプの映像を見せられたり、周りの信者が両手を天に向けて「パワーを、パワーを」と呪文のようなものを唱えていて早く帰りたかった思い出がある。

 

「宇宙は神が作った」を始めとした様々な話もしてくれた。ただ、そういった異質なもの以外彼らはいい人だったし、特に無理に自分を勧誘することもなかった。「ただ、彼らの世界観がそういうものだった」というだけの話だったのだろう。「本当に信じている人がいるんだ」と宗教というものに関心を持ったのはこのあたりからだったと思う。

 

日頃見慣れない異質なものであるため違和感を感じるが、それがいいかどうかは別として異様さの中にも彼らなりの正義があることは忘れてはならない。

 

同列で比較するのもあれだが、例えば家族との時間を大切にするアメリカ人からすれば毎日夜遅くまで残業する日本人の働き方も異様に見えるのである。しかし、それに慣れてしまった人間にはそれが異様かどうか分からないという点では似たようなものだと思う。

 

ただ、やはり贔屓目に見ても色々と問題がありそうなことは間違いないだろう。

 

余談だが当時泊まったホテルでケーブルテレビを見ていると、「ミラクルスプリングウォーター(miracle spring water)」という魔法の水を売るテレビCMが延々と流れているチャンネルがあった。最近、そのCMの動画を発見する。

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フリーコールで注文すると、タダでミラクルスプリングウォーターという魔法の水が送られてくる。そして、その水を受け取るとなぜか大金の小切手が送られてきたり、病気が治ったりと様々な奇跡のストーリーが展開される。

 

「すごいCMだな」と当時は思ったが、日本にはアメリカの文化が10年遅れでやってくると思っているのでそのうちケーブルテレビで似たようなものが放送される日がくるかもしれない。

 

未だに偽善をこのCMに感じるものの、このスキームが一定数の絶望の淵にいる人間を救ってもいるのも事実だろうし複雑な気分になる。

 

日本よりはるかに多様な価値観が混在するなかで、アメリカという国はよく分裂しないなとつくづく思う。

 

道徳再武装と戦後日本。そして、アルコールアノニマス。

数年前、変わった特集をテレビで見たことがあった。

それは、MRA(道徳再武装)と呼ばれる団体についてのものだった。

最近、その動画をyoutubeで見つける。

www.youtube.com

 

MRAとはこんな団体だそうだ。

 

 道徳再武装(どうとくさいぶそう、英語: Moral Re-Armament、略称MRA)は、1921年にメソジストのフランク・ブックマン牧師率いるオックスフォード・グループが発展する形で発足した、国際的な道徳と精神を標榜する運動である。1938年に現在の名称となった。以後、ブックマンは1961年に死去するまでの23年間にわたりMRAを率いた。

MRAはキリスト教に端を発し、あらゆる宗教や社会的背景に属する人々によって構成される非政府の国際ネットワークである。MRAは、「4つの絶対標準」と呼ばれる考え方に則っている。MRAはその支持者に対して、政治的活動や社会的活動に参画することを奨励する。

道徳再武装 - Wikipedia

 

第二次世界大戦後、不安定な世界情勢を平定するため暗躍した団体で、日本においても政界、財界の大物が関わりを持っていたとのことだ。

 

番組の中で気になったポイントが「広島市長が渡米した際行った原爆に関するスピーチを捏造した」疑惑があることと、「日本企業の労使協調路線へ影響を与えた」ことだった。

 

MRAは共産主義の躍進を阻止したい思いがあったという。なぜなら共産主義は神を否定するものだから。MRAの活動を理解する上で「反共」がとても重要なキーワードとなる。

 

平和を享受していると忘れがちだが、日本は敗戦国として戦後の冷戦体制下をスタートしている。日本の役割は「反共の橋頭堡」であり「後方の生産基地」だったのだと思う。

 

当時の日本は学生運動しかり、労働組合の運動も今とは異なり過激なもので、それらを沈静化したい企業の経営者と共産主義の力を弱めたいMRAの目的が一致した結果生まれた産物が「労使協調」だったということだ。日本を代表する名だたる企業がMRAとのつながりを持っていたというのは大変興味深い。

 

労使協調は右肩上がりの経済成長が続いていた期間は実際に効果があったのだと思う。しかし、経済状況が停滞してくると労使協調から「労使迎合」へその姿を変えていったのではないだろうか。そして、この名残が少なからず今の日本の労働環境に悪習として残っているのだと思う。

 

赤狩りなど共産主義弾圧をしていたアメリカの方が、反共の最前線であったはずの日本よりも労働組合が強いというのは皮肉な話だと思う。

 

また、特筆すべき点はこの団体の創立者である「フランクブックマン牧師」が、「アルコールアノニマス(通称:AA)」と呼ばれるアルコール依存症治療プログラムの生みの親でもあるということだ。

 

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Frank Buchman - Wikipedia

 

アルコール依存症者のバイブルでもある吾妻ひでお氏の「アル中病棟」にも登場するAA。活動内容のところどころに宗教的な匂いがすると書いてあったが、その洞察は正しかったようだ。

失踪日記2 アル中病棟

失踪日記2 アル中病棟

 

 

さらに、企業の新入社員が会社から薦められる「7つの習慣」という定番の本があるが、あの中にもアルコールアノニマスで用いられるニーバーの祈りが引用されていた。希望に満ちた新入社員とアル中が同じ内容で啓発されているのはシュールだなと思う。

 

神よ、天にまします父よ、私たちに変えられないものを受け入れる心の平穏を与えて下さい。変えることのできるものを変える勇気を与えて下さい。そして、変えることのできるものとできないものを見分ける賢さを与えて下さい。われらの主、イエス・キリスト。アーメン。 

ニーバーの祈り - Wikipedia

 

 

新入社員を7つの習慣で啓発して、労使協調が浸透したブラック企業で働き、体を壊してアル中になってアルコールアノニマスに救われる。

 

労働者もアル中も神は優しく平等に包み込んでくれるということかな。

やさしさに包まれたなら

やさしさに包まれたなら

 

「池上彰くんに教えたい10のニュース」の思い出

2011年がいつの間にか7年前だという。

 

東日本大震災直後、テレビではACのCMが延々と流れ続けていた。

現地の状況を知るためこれ以上ないほどテレビをよく見ていた気がする。

 

震災から一ヶ月経つか経たないかくらいだっただろうか、たまたま「池上彰くんに教えたい10のニュース」という番組が放映されていた。

 

池上彰氏が様々なトピックについて造詣の深いゲストを招待して、それぞれに質問をしていくスタイルのものだった。

 

なんてことのない普通の情報番組ではあったが、途中で菅首相の会見を挟んだりどことなく不穏な雰囲気のある番組で未だに記憶に残っている。そして、最近その動画を見る機会があった。

 

「ぽぽぽぽん」を始めとする懐かしいACのCM。

そして、スマホはまだそこまで普及していなかったことなど当時の状況がCMから伺えた。

 

印象に残っているゲストの一人に「加藤嘉一」氏がいた。

中国通のコラムニストとして当時よくテレビに出ていたが最近あまり見ない。

番組中、胡錦濤に関する質問に答える際に異常に汗をかいていて、「答えたらどうにかなってしまうのだろうか?」と思わせるくらいのかきっぷりだったので未だに憶えている。

7年前、中国は胡錦濤政権で、日本は民主党政権だったことをすっかり忘れていた。

加藤嘉一 - Wikipedia

 

最後の一人がペンタゴンの軍事コンサルタントをしている「ピーターウォレンシンガー」という人物だった。

P・W・シンガー - Wikipedia

 

軍事ロボットなどを専門としていて、無人爆撃機プレデターの話をしていた。

プレデターはリモートコントロールで動く兵器である。米国にいながら遠い中東の地を爆撃する軍人は一見ゲーム感覚で殺戮をしているように見えるが、実際のところ精神的負担が大きくPTSDが多発していると言っていた。ネットも似たようなものなのかも知れない。

 

さらに「最悪のロボット兵器はあるんですか?」という池上氏の質問に対して「EATR(イーター)」というものを挙げていた。ロボットが草、木、死体などの有機物をエネルギーに変えて自律的に活動するものだそう。

 

戦術的エネルギー自律型ロボット - Wikipedia

 

7年経過した今思い返すと、この技術に人工知能とボストンダイナミクスが製作している高性能のハードウェアを組み合わせたら、ものすごい恐ろしいものができるなと思った。当時はまだ研究中だということだったが進捗状況を知るのが恐い。

 

このEATRについてピーター氏は、

 

「科学者が技術的なことばかりに目を奪われて、人間のモラルを忘れてしまっている表れではないか」

 

と付け加えている。

 

あの当時、原発事故の影響もあってかテクノロジーに対しての絶望感が世に蔓延していたと思う。最近はまるであの出来事がなかったかのように、テクノロジーにポジティブな論調が多いような気がする。

 

それだけ時間が経ったということなのかな。

 

この本はなかなか面白かった。

彼らは毎日11紙くらいの新聞に目を通しているらしい。

 

 

マーケティングでつながるタバコと食品

数日前ニュースで「男性喫煙率が3割切った」と言っていた。

 

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かつて男の嗜みであったタバコは数年後にはその姿を消すのだろうか。

それとも、葉巻のように一部の愛好家の嗜好品として細々と生き残るのだろうか。

 

タバコといえば、小さい頃はテレビCMがよく流れていて特にマルボロのCMが印象深かった記憶がある。カウボーイが荒涼とした大地を馬で駆け回り、一服の清涼剤としてタバコに火をつけるシーンは幼心にかっこいいと感じていた。

 

「タバコ=タフガイ=かっこいい」といった現在とは全く異なるイメージは、テレビCMや映画によってもたらされた部分は少なからずあったと思う。実際、久々に見たら吸いたい気持ちが湧き上がってくる。

 

また、Wikipediaにタバコ広告について記載したページがあった。

気になった部分を引用する。

 

たばこ広告(たばここうこく)とは、たばこ産業がスポンサー(特にスポーツ競技)を含む様々なメディアを使用してたばこ製品、または使用(一般的に喫煙)を広告することである。これは現在、マーケティングにおいて最も高度に管理されたものの一つであり、部分的もしくは全てのたばこ広告が禁止されている国もいくつか存在する。

1870年代後半に多色刷リトグラフの開発により、たばこ会社はよりよく彼らの製品を紹介するための魅力的なイメージ作りが行えるようになった。これにより、以前は包装を強化するために使用されたシガレットカードの上へ絵を印刷することに至り、これが初期のマーケティング概念に変化した。

たばこ広告 - Wikipedia

 

 

現在、様々な企業活動において行われている「マーケティング」のルーツを辿ると「たばこ広告」の姿が現れる。そして、それがマーケティング技術の粋を集めたものだったとは驚きだった。

 

この話を考えている中で、以前依存症の原因を究明するために読んだ本の中に、「フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠」というものがあったことを思い出した。

フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠

フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠

 

 

食品会社は製品を開発する上で消費者のニーズを掴むため「砂糖、塩、脂肪」を絶妙なバランスで配合しており、それは「至福ポイント」と呼ばれ、元々は軍隊のレーション開発で培われた技術を応用したものだということだった。

 

ここまででもそれなりに驚きの内容だったが、さらに米国の有名タバコ会社は自国の有名食品加工メーカーを買収し、タバコ広告で培われたマーケティング技術を伝授していたという。

 

これは言い換えれば、タバコ特有の「ニコチン」を「砂糖、塩、脂肪」に置き換えて宣伝販売しているだけで、やっていることは同じなのではないだろうか。むしろ目に見えない分食品の方がタチが悪いような気もする。

 

つまり、タバコそのものの害を論じて臭いものに蓋をしても、根本的な解決にはならないのではないかということだ。なぜなら社会への害を考える上での一番の原因は「販売手法」「宣伝手法」にあるのだから。そこにアプローチをしない限り、タバコ問題が沈静化しても新たな商材やプラットフォーム上で似たような問題は延々と繰り返されるだろう。

 

普通に暮らしているはずだったのに、知らず知らずのうちに目に見えない「ドラッグディーラー」同士の抗争に巻き込まれているとは思わなかったなあ。

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